しょうゆ味・カスタム

フツウの毎日

雨女の懺悔

今日は実家へ帰った。やはり、昨日の嫌な予感は当たってしまい、天気予報が曇りから雨になっていた。なので、朝早めに帰った。
何故そこまでして帰らなくてはいけなかったのかというと、父の髪の毛をバリカンで坊主頭に刈り上げる約束をしていたからだ。別に私じゃなくても母や弟がすればいい話なのだが、皆一様に「バリカン使ったこと無いから怖い」と言う。私はバリカンで主人の髪の毛を整えていることを家族は知っているので、お願いされたらそこで快諾しないわけにはいかない。私でよければと父の髪の毛を刈り上げた。綺麗な坊主頭になった父はマジマジと鏡を見てどことなく寂しそうにしていた。父は明後日の火曜日から入院する。
父と高校野球の準決勝第一試合を見たりして結構くつろいでから帰る頃、案の定、雨が降ってきた。激しい雨ではないがシトシトと降ったりやんだりを繰り返していて、母に「今日は1人で帰るで。雨降ってきたし、母さんはわざわざこっちに来なくていい。」と言ったのだけど、やはりどうしても「チーとケンに会いたい」と言って聞かなくて、結局母と一緒に自宅へと帰った。
飼い犬は母が大好きだ。母も飼い犬が大好きだ。母は飼い犬を可愛がったりして2時間くらいうちにいたのだけれど、父が雨なのを心配してか母に電話をかけてきた。私は、昨日あんなにいい天気だったのに意地を張って帰らなかったことを酷く後悔して、父にも母にも迷惑をかけたと自分の頬を拳で殴りたくなった。母が帰る頃、しきりに母へ謝った。心から謝って、家路の際に滑ったり事故にならないよう祈るしかなかった。