しょうゆ味・カスタム

フツウの毎日

深夜の日記は長い

今年の秋から再来年の春までの期間で大規模外壁改修工事を計画しているという、大阪府内の総合病院へ行ってきた。見積書を作成するための現場視察ということで聞いていたので、外壁や外構廻りと屋上を見るだけだと簡単に思っていたら、病棟内部も見て回ることになって、予想以上に大変な一日だった。

私は父が亡くなった4年前から、大病院が苦手になった。何歩か譲って、まだ総合受付やロビー、外来のある1階から3階くらいまでなら大丈夫なのだけど、入院患者さんがいる病棟となると地獄の極みである。点滴を押しながら廊下を歩く患者さん、心電音が常時聞こえる慌ただしい様子のナースステーション、家族と患者さんが会話している談話コーナーを目にする度に、闘病していた頃の父を思い出す。ですが、思い出したところで、仕事の作業内容が寸法を測ったり不具合箇所をみつけたりと忙しいようであれば、仕事に集中するのでそんな思いも消し去るのだろうけど、今回は「ただの現場視察」というだけなので、病棟内の端から端へ長い長い廊下をひたすら歩いて、突き当たりの窓からバルコニーへ出て外壁を見渡すという、それだけなので、病棟内を歩き回っている間は父のことばかりが頭の中を駆け巡っていた。特にナースステーションの前を通ると、危篤状態に陥る前の少し苦しむ父を鮮明に思い出してしまい、パニック発作が出てしまいそうになっていた。

今、またこんな重いことを思い出しているせいで涙を流しながら入力している。実は、今日はとてつもなく疲れたので、夕飯を食べたらバタンキューで眠ってしまっていた。そして、目が覚めたら日付が変わっていた。本当なら朝まで目が覚めないのが理想だったのだけど、変な時間に起きてしまって再度眠れそうにないので、ストレスを拭うように今日あったことをしたためてみた。ことある毎に色んなことが頭の中でグルグルしては涙を流すという、感受性が高すぎる自分が憎くなる。鈍感になれたり気持ちを強く持てる精神力が欲しい。