しょうゆ味・カスタム

フツウの毎日

頭の中は新作ゲーム

仕事を終わらせるだけ終わらせて、あとは自席でセブンイレブンのホットカフェラテを飲みながらゲームの「エルデンリング」のことばかり考えていた。素性は何にしようかと事前情報を読み漁り、「今までダクソやブラボでは最初のキャラはゴリゴリの脳筋だったから、今回は信仰戦士(筋バサ)で行こうかな。」と決めて、更に「筋バサなら素性は放浪騎士から育てるか、密使から育てるか、うーむ。うーむ。」と何十分も考えていた。43歳の女がゲームのことであれやこれや考えているなんて、世の中探してもなかなかいないだろう。自分でも自分のことを変な人間だと思っている。

一点をみつめ、難しい顔をして考え込んでいるから社内では「あけみさん、また何か言われたのだろうか…。」「思いつめることでもあったのだろうか…。」と思われていた。私は全然そういうことではないというのに。急にパソコンを食い入るように見つめたかと思うと立ち上がり、『太陽にほえろ』のボスみたいにブラインドを指でこじ開けてどこを見ているか分からない難しい顔をしていたら、そりゃ誰だって「あけみさんは何を考え込んでいるんだろう。」となる。そして、後輩が意を決するかのように「あけみさん、どうしたんですか?」と尋ねてきた。えーっと、ゲームのことを考えていたなんて口が裂けても言えない。なので「なんにも無いのよ、ごめんね。瞑想してただけなのよ。ごめんね。」とワケのわからん返答をしてしまった。本当にごめん。ヤバい奴でごめんなさい。あと、例えが古いのもごめんなさいね。