ままならぬ散歩

検査の結果が出た後輩はコロナ陽性だった。療養解除日までゆっくりしたらいいと思っていたのだが、相変わらず営業部長が感じ悪いことを話してきたので、「このご時世、罹患してしまうのは仕方がないことだと思います。」とキッパリ言ってやった。無視されたけど。まあ次から次へと捻くれた言葉が出てくるもんだと感心してしまった。

実は飼い犬の散歩にここ3日間ほど行けていない。理由は朝も夕方もとてつもなく暑いからだ。きっと飼い犬からしたら余計なお世話で『溶けるくらい暑かろうが、足の裏が火傷しようが、目が紫外線で焼けようが、俺ぁ知ったこっちゃない。』と思っているかもしれないが、私にとっては大切な家族なので何かあってからでは遅いに尽きてしまう。だけど、さすがに3日散歩に行かないのは良くないと思い、夜に主人も連れ立って歩きに行く。飼い犬は主人がリードを握っているせいか全く歩かない。ウンコも予備動作が無いまま歩きながらポロポロと肛門から出ているという高度な技術を見せていた。きっと飼い犬には満足な散歩ではなかっただろう。申し訳ないと思った。

夜の散歩は大好きだった。先代犬のチーは暑さに弱い犬種だったので、よく夜の散歩に行っていた。だけど、女性を狙った感じの怖い思いをしたのが2回あったのでそれから行けなくなってしまった。私が男だったらなぁとそんなことをついつい考えてしまう。