しょうゆ味・カスタム

フツウの毎日

モーター音の優男

下請け協力会社のハンサム親方Oさんが「あけみさん、なんか元気ないやん。元気出してやー。」と話しかけてくれた。私が「元気ですよ。」と言ったのが聞こえていないような感じにOさんは話を続けて、「あけみさん、聞いてくれるー?もう滅茶苦茶暑いやんかー。空調服の上も下もファン回して、ヘルメットにも送風機回して、更に小っちゃい首からかける扇風機を2個かけて回したまま、めし屋さんで昼飯食べに行ったら店員さんから「おにいさんの体、扇風機の数、凄いね。」って言われてしもたわー。」と言った。私はそれを聞いた瞬間『モーター音がうるさい男の風で膨らむ面白い姿』を想像してしまいフフフッと笑った。「そんでなー、全部全開にしたまま店入って最初はええねんけどなー、クーラー効いてるからちょっと間したら心臓止まるくらい寒くなって、死ぬかと思って慌てて止めたわー。」と言ったので、私は『いやいや当たり前やろ!』と思いながら思わず笑ってしまった。

Oさんは続けて「クーラーが効いてるところで空調服を『強』にしたら最高に気持ちよくて病みつきになんねんけど、でもちょっとやりすぎやったかもなー。」と笑いながら言っていたので、私もフフフッと笑った。ほんの少しの間だったけれど、ほんわかとした空気が流れるとストレスレベルが下がったような気がして良い時間だった。