しょうゆ味・カスタム

フツウの毎日

寝言な男

早朝、主人の寝言で目が覚めた。大きめの声で「泥棒!」と何回も叫んでいたのだ。驚いて主人を見に行くと明らかに眠っている。主人の寝言は面白いのでそのまま様子を伺っていると、主人は「泥棒!ちょっと待てや!はぁ?おんあぁ?なんやぁ…?泥棒のくせに!!」と叫んでいたので、私は「主人は一体夢ん中で誰と喋ってんねん。あと、なんでこんなにはっきり喋ってんねん。」と思い始めると可笑しくて可笑しくてたまらなくなって笑ってしまった。そしたら私の笑い声で主人はハッと目を覚まして「俺、今、めっちゃ喋ってたな!」と言いながら自分で自分に爆笑しながら起き上がった。

主人ははっきりと夢を見ていたのだそう。夢の記憶が鮮明のうちに訊いてみたら「川にバイクみたいなのんが沈みかけていて、それめがけてめっちゃいっぱいの警察官がワーって行ったのを見届けてから、俺の青いトラックに戻ってみるとドアを開けて中を物色してるおっさんがおって、おっさんに何してんねんって話しかけたら逃げ出したんで追いかけたんやけど、そのおっさんが急に盗んだもんを放り投げて捨て始めた時に目が覚めた。」と言った。続けて「変な夢やった。」と言った。夢なだけに支離滅裂なところがすでに可笑しくて笑ってしまうんだけど、なんで「泥棒のくせに!!」と叫んだのかは謎のままである。主人が寝言を言っている時は大抵怒っている。凄く怒りながら誰かを呼んでいるのが多いのだけど、今回はなかなかの面白い寝言だった。